R&R・BLOG
日々の出来事をまったりと綴ったり、所によりバルディッシュとクロノ×フェイトネタも補足してる日記。
2008'07.27.Sun
今日は局ラジの日ー。
そして今の作業用BGMはこれです、というか永久ループすぎて作業できません(ry
とりあえず今日はBAの傍ら、気分転換に書いたものを以下に書き残しておきますー。
俺から言いたいことはひとつ。
フェイトさんの一番可愛いと思う服は、無印の黒ワンピースだと思うんですが同意者求む(ry
そんな、黒ワンピに対する欲望を詰め込んだお話は以下。
そして今の作業用BGMはこれです、というか永久ループすぎて作業できません(ry
とりあえず今日はBAの傍ら、気分転換に書いたものを以下に書き残しておきますー。
俺から言いたいことはひとつ。
フェイトさんの一番可愛いと思う服は、無印の黒ワンピースだと思うんですが同意者求む(ry
そんな、黒ワンピに対する欲望を詰め込んだお話は以下。
それは、この世界に初めて来てから、何気なく着ていた服。
ジュエルシードを回収する以外の時間、借りていたマンションではいつも着ていた服。
そして、あの事件が終わって――あまり、着なくなった服。
だけど、初めてその服と出会った時と。
私にその服をくれた彼女の言葉だけは……今でも、ちゃんと覚えてる。
久しぶりに袖を通したワンピースは、少し小さくなったような気もするけれど、まだまだ大丈夫のような気がした。
長い間、家の箪笥にしまわれていたせいで洗濯する必要はあったけれど、縮みもしていなくて何よりだ。
そんなことを思いつつ――鏡の前で、くるりと回ってみる。
ふわり、とスカートの裾が舞い、隠れていた脚がちらりと目に入ってしまう。ワンピースとソックスの黒色に対比するような脚の肌色が、やけに気恥ずかしく思えた。
「ど、どう……かな」
《何も問題はないと思われますが》
訪ねてみた相棒からの返事は、いつも通りの調子と内容だ。
「そうじゃなくて、もっとこう……なんて言うのかな」
《――失礼しました。とてもよくお似合いです、我が主》
「……ありがとう、バルディッシュ」
その答えが嬉しくて、思わず顔がほころんでしまう。
壁の時計を見れば、今は11時半。まだ待ち合わせの時間には十分間に合う頃だ。
……改めて、鏡の前の自分の姿を見つめると、少しくすぐったい気持ちがこみ上げてくる。
あの人は、この服を着た私を見て何て言うだろうか。「可愛いね」とか「大人っぽい」とか、そんな感想を私に言ってくれるのだろうか。
そう思うと、まだ会ってもいないのに恥ずかしくて仕方がない。
「……ねえ、バルディッシュ」
《はい》
まだ少し時間もあるので、傍らのバルディッシュに呼びかける。
「この服、誰がくれたか……わかる?」
《……いえ》
「これはね。私が、バルディッシュが大好きな……あの人が、くれた服なんだよ」
《――――》
バルディッシュが沈黙するのが、自分でもよくわかる。そして、彼が今何を思っているのかも……なんとなく。
そうして、私は思い出す。あの時の――彼女と、出会ったばかりの頃の出来事を。
「うん、さすが私の見立て通りですね。よくお似合いですよ」
えへんと胸を張り、満足げな表情をする彼女。
「あ、あの……これって」
「ああ、この服ですか? フェイトも女の子なんですから、お洒落くらいは許されてもいいと思いまして、私が仕立てたんです」
そう言った彼女に促されるように、近くに立てかけられた鏡を見やる。
そこにあったのは、胸元と袖口に赤く細いリボンをあしらった、黒いワンピースをに身を包んだ自分の姿。髪を結んだ黒いリボンと合わさった色合いは、より自分の金色の髪を映えさせている。
「あの、その……えっと」
「どうしたんですか、フェイト?」
彼女は――リニスという名の使い魔は、どう反応していいかわからない自分に対して、ぱちくりと瞼を瞬かせる。
「……あの……」
「はい?」
「あなたは……私を、魔導師として育てるために母さんに作られた、使い魔なんだよね」
「そうですが、それが何か?」
目の前でかがみ込んだ彼女が、不思議そうな瞳で見つめ返してくる。その真っ直ぐな視線が、やけに自分にとってとても、慣れなくて。
「母さんは、研究がとても忙しくて……だから、私を育てる役目としてあなたを作ったんだよね」
「……はい」
否定はしません、というような首肯。
「それじゃあ、なんであなたは……私に、こんな風なことをしてくれるの、かな」
言葉尻が、少しずつ弱くなってくる。
記憶の中の母は、とても優しくて大好きなひとだったのに、今は少し冷たくて。そんな母が作り出した使い魔が、こんなにも自分に親身にしてくれるが、どこか――痛い。
「……その問いに関するお答えは、二つですね」
きっと、口元を真一文字に結んだ彼女が、告げた。
「いいですかフェイト、確かにプレシアは私をあなたの教師として造り出されました。もちろん、それは残念ながら研究のためにあなたに手を回すことが出来なくなったからでしょう」
「……」
「ですが、私だってプレシアがそんな心の冷めた人間だとは思っていません。きっと、一段落すればあなたに真っ直ぐ向かい合ってくれます。そうでなかったら――」
「……なかったら?」
「……私は、あなたにこんな可愛い服を仕立てるような性格の使い魔にはなっていませんよ。だって、そうでしょう?」
造り出された使い魔の心は、契約元となる魔導師の心に強く影響されるのですから――と言うように、明るく彼女は笑った。
+ + +
個人的に、あの服はリニスが仕立ててくれたらいいなぁなんて思うのです。
ジュエルシードを回収する以外の時間、借りていたマンションではいつも着ていた服。
そして、あの事件が終わって――あまり、着なくなった服。
だけど、初めてその服と出会った時と。
私にその服をくれた彼女の言葉だけは……今でも、ちゃんと覚えてる。
久しぶりに袖を通したワンピースは、少し小さくなったような気もするけれど、まだまだ大丈夫のような気がした。
長い間、家の箪笥にしまわれていたせいで洗濯する必要はあったけれど、縮みもしていなくて何よりだ。
そんなことを思いつつ――鏡の前で、くるりと回ってみる。
ふわり、とスカートの裾が舞い、隠れていた脚がちらりと目に入ってしまう。ワンピースとソックスの黒色に対比するような脚の肌色が、やけに気恥ずかしく思えた。
「ど、どう……かな」
《何も問題はないと思われますが》
訪ねてみた相棒からの返事は、いつも通りの調子と内容だ。
「そうじゃなくて、もっとこう……なんて言うのかな」
《――失礼しました。とてもよくお似合いです、我が主》
「……ありがとう、バルディッシュ」
その答えが嬉しくて、思わず顔がほころんでしまう。
壁の時計を見れば、今は11時半。まだ待ち合わせの時間には十分間に合う頃だ。
……改めて、鏡の前の自分の姿を見つめると、少しくすぐったい気持ちがこみ上げてくる。
あの人は、この服を着た私を見て何て言うだろうか。「可愛いね」とか「大人っぽい」とか、そんな感想を私に言ってくれるのだろうか。
そう思うと、まだ会ってもいないのに恥ずかしくて仕方がない。
「……ねえ、バルディッシュ」
《はい》
まだ少し時間もあるので、傍らのバルディッシュに呼びかける。
「この服、誰がくれたか……わかる?」
《……いえ》
「これはね。私が、バルディッシュが大好きな……あの人が、くれた服なんだよ」
《――――》
バルディッシュが沈黙するのが、自分でもよくわかる。そして、彼が今何を思っているのかも……なんとなく。
そうして、私は思い出す。あの時の――彼女と、出会ったばかりの頃の出来事を。
「うん、さすが私の見立て通りですね。よくお似合いですよ」
えへんと胸を張り、満足げな表情をする彼女。
「あ、あの……これって」
「ああ、この服ですか? フェイトも女の子なんですから、お洒落くらいは許されてもいいと思いまして、私が仕立てたんです」
そう言った彼女に促されるように、近くに立てかけられた鏡を見やる。
そこにあったのは、胸元と袖口に赤く細いリボンをあしらった、黒いワンピースをに身を包んだ自分の姿。髪を結んだ黒いリボンと合わさった色合いは、より自分の金色の髪を映えさせている。
「あの、その……えっと」
「どうしたんですか、フェイト?」
彼女は――リニスという名の使い魔は、どう反応していいかわからない自分に対して、ぱちくりと瞼を瞬かせる。
「……あの……」
「はい?」
「あなたは……私を、魔導師として育てるために母さんに作られた、使い魔なんだよね」
「そうですが、それが何か?」
目の前でかがみ込んだ彼女が、不思議そうな瞳で見つめ返してくる。その真っ直ぐな視線が、やけに自分にとってとても、慣れなくて。
「母さんは、研究がとても忙しくて……だから、私を育てる役目としてあなたを作ったんだよね」
「……はい」
否定はしません、というような首肯。
「それじゃあ、なんであなたは……私に、こんな風なことをしてくれるの、かな」
言葉尻が、少しずつ弱くなってくる。
記憶の中の母は、とても優しくて大好きなひとだったのに、今は少し冷たくて。そんな母が作り出した使い魔が、こんなにも自分に親身にしてくれるが、どこか――痛い。
「……その問いに関するお答えは、二つですね」
きっと、口元を真一文字に結んだ彼女が、告げた。
「いいですかフェイト、確かにプレシアは私をあなたの教師として造り出されました。もちろん、それは残念ながら研究のためにあなたに手を回すことが出来なくなったからでしょう」
「……」
「ですが、私だってプレシアがそんな心の冷めた人間だとは思っていません。きっと、一段落すればあなたに真っ直ぐ向かい合ってくれます。そうでなかったら――」
「……なかったら?」
「……私は、あなたにこんな可愛い服を仕立てるような性格の使い魔にはなっていませんよ。だって、そうでしょう?」
造り出された使い魔の心は、契約元となる魔導師の心に強く影響されるのですから――と言うように、明るく彼女は笑った。
+ + +
個人的に、あの服はリニスが仕立ててくれたらいいなぁなんて思うのです。
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